重さ約79g、ディスプレイ3.6インチの極小スマホRakuten Miniを購入しました。2019年7月の楽天モバイル調べによると、モバイルFeliCa搭載のスマートフォンにおいて世界最小(体積)、最軽量の端末です。FeliCaなしの最小端末UnihertzのJellyやAtomはディスプレイが3インチ未満と小さすぎて使えるけど使いやすいレベルまではいかない印象でした。このRakuten Miniは一言でいうと 軽くて小さくてFeliCaありで意外と使えるスマホです。
大きさ
縦106.2 × 横53.4 × 厚み8.6 mmという本体に3.6インチのディスプレイ(縦8.0 × 横4.4 mm)という大きさです。日本の一般的な名刺が91×55 mm、クレジットカード85.6×53.98 mmなので、マチのある名刺入れだと中に入ってしまうくらい小さいです。ちょっとしたカードの束くらいのサイズ感です。
最近はほぼベゼル(画面のふち)が無かったり、カメラなどがノッチ(切り欠き)になっているスマホも増えているため、端末上部のフロントカメラ、通話用スピーカー、照度センサーの部分はもちろん、下部の1cmくらいのベゼルがややもったいないように感じました。
使用感
小さくても割と文字入力はできます。GoogleのGboardだと左右の矢印や入力切替ボタンが幅を取るためややタイプミスが増えますが、iWnnくらいの大きさだとそこまで影響は大きくない印象です。その他のキーボードで良いものがあるかもしれません。
動作は軽快でサクサク動きます。Niantic社の人気位置情報ゲームアプリであるポケモンGoやハリーポッターも途中で固まることなくプレイできます。ハイエンドスマホと比べると起動の時間はかかりますが、許容範囲だと思います。実際にポケモンGoを起動してプレイできるようになるまでの時間は、Huawei Mate20 Proだと24秒程度だったのが、本機Rakuten Miniだと約44秒でした。一度立ち上がれば特に固まることがなかったのでエージェントやトレーナー用にも使える端末だと感じました。
- CPU:Qualcomm® Snapdragon™ 439 / オクタコア 2GHz + 1.45GHz
- OS:Android™ 9 Pie
- 内蔵メモリ:3GB (RAM) / 32GB (ROM)
バッテリー
小さい割にはバッテリーはもちます。UnihertzのAtomほどではありませんが。公称スペックでは待受(LTE)が160時間、通話時間が5.4時間とあります。 最近の一般的なスマホのバッテリーは3000~4000mAhですが、本機は1250mAhです。
例えば徒歩と地下鉄で45分ほどかけて通勤しておりますが、その間Bluetoothイヤホンからで音楽やPodcastをストリーミング再生しながらの通勤で電池残量は20%弱ほどを使用します。また、位置情報ゲーム(Ingress)を行ってみると1分で1%程度の電池を使う感じです。
カメラなど
背面についているメインカメラは約1600万画素で画素数は十分にあります。デフォルトのカメラアプリにAIなどは搭載されていませんし、やや暗く感じます。夜景や暗い会議場などでは満足できないかもしれませんが、普通のシーリングライトがついた屋内などでは許容範囲の写真が撮れます。
また本機にはワイヤレス充電や指紋認証といった機能はありません。顔認証は可能なのでロック時の不便さはさほど感じませんでした(マスクをつけるとさすがに無理でしたが)。
純正のアクセサリーにはケースとガラスフィルムがあります。ケースはTPUの柔らかいもので、さほど外観を損ねるのもでもないので、細かいキズが気になる方は付けておいてもいいと思います。ガラスフィルムはラスタバナナ製のもので、縁が黒または白く塗られています。どちらも800円ですので、買っておいても良いと思います。
フィルムとフィルムを正確に張るための枠が入っています。
ケース https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/accessory/rselect-rmtnraminic0080cl/
フィルム https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/accessory/rselect-rmtnraminif0082bk/
小さい端末といえばUnihertzのAtomやjelly、PALMなどが挙げられますが、これらにFeliCaは搭載されていません。FeliCaがあればモバイルSuicaやiDといった決済システムが利用できるので大変便利です。メインの端末にFeliCaがなくて不便な方は、小さくてFeliCa搭載なRakuten Miniを2代目のサブスマホとして購入するのはありだと感じました。
ちなみに、端末の製造元はTinno mobile(深圳市天瓏移動技術)だそうです。