ゲーミングPCの有名メーカーMSIのクリエイター向けノートパソコンPrestige-15 A10SC-026JPを購入しました。
15.6インチのディスプレイに10世代のCore i7とGPU(Nvidia Geforce GTX)を搭載しつつも狭いベゼルに薄型で重さは1.6㎏というスペックに比してコンパクトな1台です。今まではLenovoのThinkPad X1 carbon(2017)で14インチをメインに使っていましたが、買い替えてからは外付けのディスプレイ無しでも十分なくらい大きくてネットサーフィンからOfficeソフトでの資料作成、Adobeのグラフィックや動画編集など、非常に捗るようになりました。
感想とtips
大きさ
本体は持ち運びがさほど苦にならない程度の重さ(1.6kg)で、最近の軽量パソコンと比べると重いですが、15.6インチという大画面を考えると十分軽いです(最近のMacBook Pro 13.3inchは1.4kg)。特に縦の長さと薄さがコンパクトで、古いMacBook Pro 13インチ(2012、円盤ドライブあり)と比べると、ほとんどその差がありませんでした。
電源アダプタ
と、本体は薄くて軽いのですが、充電用のアダプタが大きく、あまり見かけないミッキータイプのアダプタで嵩張るのが残念なところです。電源ケーブル一式で約415gでした。そこで以前購入した60WのUSB-typeCのアダプタを使ってみたところ、パソコンを使いながらでも問題なく充電ができました。
少しパソコンが熱くなりがちなのが気になるところではありますが、グラフィックの処理速度などは想像以上で非常に満足しています。CPUの処理速度とファンの回転をMSI謹製のプリインストールアプリCreator Centerで設定できます。高性能/バランス/サイレントといったプリセットを選択・調整できます。そこでファンの速度をCooler Boost/基本/自動の3段階から選ぶことができます。ファンは2つ内蔵しているんですが、自動だと3000rpm、基本で3800rpm、Cooler Boostは6000rpmくらいになり、騒音の大きさと高さが上がります。静かな部屋だと自動でも気になるかもしれませんが、外を車が走っていたり、扇風機や音楽の音がしていれば気にならないレベルです。Cooler Boostはゲーミングメーカーの真骨頂なのか、パソコンからひんやり冷気が出てくるくらいの冷却性能です。その分うるさいんですが、動画のレンダリングのときなどは我慢して使っています。その分書き出しは早いです。
キーボードとトラックパッド
ゲーミングPCというとキーボードなどが7色に発光してゴツい印象です。実際にいろんなメーカーを調べてみるとイメージどおりでした。今回Prestige 15に決めた理由の一つに無駄に7色に光らないことが挙げられます。ゲーミングPCメーカーのビジネスライン(Creatorシリーズ)だから当然かもしれませんが、どんなにコスパが良くても7色に光るキーボードのパソコンをミーティングとかで取り出してリスペクトされるほど大した仕事ができないので、こういうデザインは大事です。(たぶんあの7色発光は設定で変更できます)
で、本機のキーボードは右のほうが少し特殊な配列です。右上の電源ボタンはわかりますが、その下にdelete, insert, pageup, pagedownと並んでいます。また、backspaceの左の¥、右側shift左のバックスラッシュはなんか細長いことになっています。また、スペースキーが少し短くて左右に無変換と変換のキーがついています。外付けのキーボードを使うことが多いので、なれるまでに時間がかかりそうです。
また、トラックパッドは非常に広くて使い心地が良いです。左上に埋め込まれた指紋認証は何回かエラーが出ましたが、使っているときに気になることはありません。トラックパッドが広いのは言い換えると、左右のパームレスト部が狭いということです。タイピングをしているときにトラックパッドに触れてクリックしてしまうことはないんですが(トラックパッドの感度は少し下げました)、右手の拇指球でポチっと押してしまうことがあり、カーソル位置が飛ぶのは何回も経験しています。ここは慣れるかわかりません。できれば一度お店でお試しいただきたいところです。
購入前に考えていたこと
本機を購入したきっかけは動画編集などを行うことが増えたためスペックを上げたい、というのが主な理由です。細かいところで、先代のCPUがデュアルコアでグリーンバックがないとZOOMのバーチャル背景がきれいに使えなかった、というきっかけもありました。先代の使い心地はよかったので、同じLenovoのThinkPadシリーズにすることも考えましたが、触ったことのないメーカーも面白そうなのでゲーミングPC(GPUを積んでいる)ものにしようと思い至りました。
有名なゲーミングPCのメーカーをいくつか調べてみると、Razer, Omen, ROG, MSI, Gigabyteといった知らないブランドやサーフェスなど色々と出てきましたが、結局コスパが一番優れていると感じたMSIに決めました。MicrosoftのSurface Book, RazerのBladeは迷ったのですが、同じようなスペックにすると10万円近く高くなった印象です。最後まで迷ったのは台湾メーカーの2社でMSIとROG(ASUSのゲーミングPCブランド)で、特にROGのZepyrus G14はRYZEN搭載で非常に安いので給付金がもらえたら試してみたいくらいです。
大きさは最初14インチにしようかと思っていましたが、画面が大きい方が良いし、いまはベゼルも薄いし大丈夫かな、と15.6インチにしたわけですが、このprestigeシリーズには14インチのタイプ(Prestige-14)というのもあります。USBが2.0だったり、ファンが一つしかないから熱くなりがち、という口コミをみたのでスルーしました。今は逆にファン一つの方がしずかで良いんじゃないか?とも思いますが、熱くならないほうが長く使えそうな気がしてます。
また、ASUSのZenbook DUOはディスプレイやトラックパッド、キーボードの配置が再発明された感じでとても面白かったのですが、CPUのスペックなどが足りなかったのと、Zenbook Proにすると30万円超えてきたので断念しました。パソコン買うなら台湾メーカーなんでしょうか。面白いですね。
スペック
OS | Windows 10 Home 64bit |
ディスプレイ | 15.6インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、sRGB相当 |
CPU | インテル® Core™ i7-10710U (1.1GHz / Turbo 4.6GHz / 6コア12スレッド) |
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 1650 Max-Q デザイン 4GB GDDR5 |
チップセット | CPU内蔵 |
メモリ | DDR4-2666 16GB (8GB×2) (2スロット合計最大64GB) |
SSD | 512GB(M.2 NVMe) M.2 NVMe 専用空きスロット ×1※1 |
無線LAN | インテル® Wi-Fi 6 AX200 (2×2、11ax、Bluetooth 5) |
キーボード | シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード |
スピーカー | ステレオ2スピーカー |
WEBカメラ | 92万画素 |
メモリーカードリーダー | microSDカードリーダー(microSDXC対応) |
I/Oポート | USB3.2 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3、USB PD対応)×2 USB3.2 Gen2 Type-A ×2 HDMI ×1 ヘッドホン出力 / マイク入力 コンボジャック ×1 |
バッテリー | リチウムイオン 82Whr (4セル 5,280mAh) |
セキュリティー機能 | 指紋認証リーダー |
本体サイズ(横幅×縦×厚さ) | 356.8×233.7×15.9mm |
本体質量 | 1.6kg |
本体カラー | カーボングレイ |
付属品 | 専用ACアダプター付属 USB Type-C変換アダプタ(有線LAN、カードリーダー、USBハブ) |
型番はPrestige-15-A10SC-までが共通で、それ以降の3桁の数字が構成の松竹梅を表し、最後のアルファベットで販売国が入るような感じです。日本だと、いわゆる松が4Kディスプレイのメモリ32G/SDD1TBの-066JP、竹がSDD512GBだと-025JP、梅はフルHDでメモリ16GBになると今回購入した-026JP、最近のオンライン限定モデルで梅にメモリが32GB載った-272JPがありました。
スペック比較の表はMSI公式サイトにあります。https://jp.msi.com/Content-creation/Prestige-15-A10X/Specification