巷で人気の暗闇ボクササイズ b-monster(ビーモンスター)に1年くらい通っています。
ビーモンスターはクラブのような暗い空間で大音量の音楽をかけてサンドバックを叩くというフィットネススタジオです。私は週に2,3回通う程度ですが、45分間で1000kcal消費を標榜するきついレッスンにより、体重も体脂肪率も5%程度減り、腹筋や二の腕にくびれができてきました。時間やインストラクター(パフォーマーと呼ばれます)によっては予約が取りにくいこともあるのですが、日常的に運動するようになって健康に近づいたように感じています。経営者の塚田姉妹のインタビューで、トライアルを受けてきついから入会しないという方が結構いる、というくだりもありました。もちろん最初は超きついですが、高校卒業以降運動をしていなかった私でもなぜか続いているので面白いものです。
あと、普通のジムだと一人で淡々と筋トレをせねばならないのが、色々と一気にできるので、時短にもなるし、余計なことを考える余裕もなくなるのが良いです。また、パンチのキレを意識すると他のジムではなかなか身につかなさそうなスピードが身につきます。実際、蚊や羽虫を素手で捕まえられるようになりました。
そんな(自宅や職場の近くにスタジオがあれば)強くオススメしたいb-monsterなんですが、暗闇だとかボクササイズだとか、ジムの勧誘などはめんどくさそうだとか、行く前はいろいろ心配でした。しかもSNSを見ると自撮りとオレンジの消費カロリー画像が多く、盛り上がってる感じはあるものの、ノリの合わなそうなパリピばかりだったらどうしようと不安が募ることもありました。が、そのあたりは余裕で大丈夫でした。ただ、タイムテーブルのあるグループレッスン(スタジオによりますが40人近く参加していることもあります)の性質上、説明が足りないと感じることも多く、ここらで一度今までの経験をまとめておきます。
予約からスタジオまで
予約
ホームページで会員登録をして、スタジオと時間を予約しましょう。そんなに困ることはないと思います。
プログラムが行われているのは1日に13枠、それぞれ7:00、8:05、9:20、10:35、11:50、13:05、14:20、15:35、16:50、18:05、19:20、20:35、21:50のスタートです。平日でも7:00と19時以降の回は混み合います。早めに予約しましょう。また、無料体験会などで通常のプログラムがないとき時間帯もあるのでご注意ください。最初はどのパフォーマーの回に行ってもだいたい一緒です。迷ったら早めの時間にすればいいと思います。
持ち物
初回は替えの下着だけ持っていけば大丈夫だったと思います。ウェアやバンテージは無料で貸してくれますし(初回以外はそれぞれ250円くらいでレンタルできる)、水500mLももらえます(通常100円)。逆に言うとパンツ下着は必ず持って行かねばなりません。パンツを忘れなければ思い立ったときに(予約ができれば)いつでもスタジオにいけます。これはb-monsterの非常に優れているところで、スタジオ内のプログラムを裸足で受講可能、つまり靴を持っていく必要がない、これは通いやすさの大きな一因となっています。
スタジオに行く
徒歩でも電車でもバスでも、時間に余裕を持ってスタジオに行きましょう。表参道から青山スタジオは薬局の手前(閉店間近のジュエリーショップとの間)の私有地感のある路地を行くと、左手の黒い壁にインスタ映えそうな羽根のアートがあります(本記事のトップ画像)。その奥が店の入口です。割りと初見泣かせな場所なので注意してください。
あとはフロントの人の話を聞けば大丈夫でしょう。
更衣室で着替える
更衣室で運動する服装に着替えてください。そしてスタジオが開場したら水とバンテージを持って移動します。スタジオの入り口あたり(店舗によって多少異なる)付近で小さいハンドタオルサイズの床拭きタオル、汗拭きフェイスタオル、グローブを取って、予約したサンドバック前に行きましょう。レンタルバンテージじゃない場合はこのときに白手袋も一緒に取ってください。バンテージを巻いてストレッチしているとパフォーマーから基本動作や注意事項の説明があるのでよく聞いておきましょう。なお、サンドバッグの脇にiPadがありますが、初回は使用しません。ポラールという心拍数測定機を借りたときに使います(後述)。
レッスン(プログラム)の流れ
b-monsterは45分間ノンストップのプログラムです。途中入場途中退室はできません。もしも途中で体調が悪くなった方は手を上げてパフォーマーに知らせてください。
プログラムは最初の10分間でサーキットトレーニング(筋トレ)をして心拍数を上げて、次の10分にシャドーボクシングでフォームを確認し、残り25分間でようやくグローブをつけて、サンドバックを叩くという3部構成が基本です。
シャドー・サンドバッグパートのパンチ動作についてはパフォーマーがプログラム前にちゃんと説明してくれますが、サーキットパートの説明は少なめです。パフォーマーや周りの人の動きを見ればなんとなくやることはわかりますが、戸惑って動かないのはせっかくの運動時間がもったいないので次節にて簡単にまとめておきます。
プログラム中はクラブのような大音量で音楽がかかって、それっぽい照明がつきます。それだけでテンション上がるひともいるかもしれません。特に青山スタジオは元クラブだったらしく、音質はだいぶ良いです。かかる曲はEDM中心ですがHip-hopやRockなどもあります。例えばプッシュアップを8小節だったり、ジャブ・クロス(ストレート)・フック・フックを16小節だったり、音楽に合わせて動けるので(速くてついていけないこともあります)、自分で回数を数えてやるよりも勢いで高負荷な運動ができる気がしています。The Rolling StonesのJunpin’ Jack Flashでジャンピングジャックするプログラムとかもあります。
45分間頑張ったら、軽くストレッチをしてクールダウンしてシャワーを浴びて帰りましょう。シャワーは並ぶことも多いです。そのためストレッチもせずにさっさと出ていく方は多いのですが、最初のうちは筋肉痛やばいのでちゃんとストレッチしたほうが良いです。
45分1000kcal消費を可能にする b-monsterの自宅筋トレメソッド
b-monsterのパフォーマー(インストラクター)たちが、実際に正しいフォームを細かく教えてくれるほか、 さらに強度を上げて、筋肉に直接効かせるためのポイントも写真つきでわかりやすく解説してくれる1冊。グループレッスンかつ暗闇でのトレーニングなので、あまりフォームを指摘・修正されることが少ないので、間違ったフォームのまま通っている人も多くいらっしゃいます。パフォーマーもボクシング経験者からダンサーなど得手不得手があるので、この本を早めに読んで間違ったフォームをきちんと正しておくとより効果がでると思います。
トレーニング/ビーモンスター用語
すでにターザンなどを愛読している方には不要な説明だと思いますが、筋トレ知識のない方はご参考になさってください。なお、最近は公式トレーニングブックも出版されているので参考にすると良いと思います。
サーキットトレーニング | 動き |
ジャンピング・ジャック (Jumping-Jack) | 脇と股を開いたり(オープン)閉じたり(クローズ)するジャンプ。冒頭によく出てくる。 |
シザーズ (Scissors) | 足を前後にジャンプ |
ジャンプロープ (Jump-rope) | 縄跳びっぽいジャンプ |
サイドトゥサイド (Side-to-Side) | 左右にジャンプする。サイトゥサイと聞こえます。 |
スクワット (Squat) | スクワット。 派生でワイドスタンス、スタティック(下がった状態でキープ)などがある |
タッチダウン (Touch-Down) | 腰を落として地面に触って、足の前後を入れ替えて地面をタッチ、を繰り返す |
ハイニー (High-Knee) | その場でもも上げてダッシュ。なるべく高く、なるべく速く。 |
バーピージャンプ (Burpee Jump: BPJ) | しゃがんで、手をついて、腕立ての姿勢になって、戻って、上にジャンプ https://en.wikipedia.org/wiki/File:Burpee.webm |
プッシュアップ (Push-up: PU) | 腕立て伏せ。膝をつかないように頑張る。難しかったら膝をつく。できれば脇を締める。 |
プランク (Plank) | 腕立ての上げた状態でキープ 。ビーモンではフル・プランクと呼ぶことが多い。プランクとは英語で板。派生で肘を付くエルボープランク、プランクジャック(足を開いて閉じてを繰り返す)、プランクリフト(フルプランク→エルボープランクを繰り返す) |
マウンテンクライマー (Mountain Climber) | プランク上体で片足ずつ膝を胸に引きつける(プランクでハイニーみたいな) |
クランチ (Crunch) | 目線が足の爪先を見るくらいまであげる腹筋(起き上がりきらない) |
シットアップ (Sit-up) | 腹筋(上体を完全に起こす) |
ニートゥーエルボー (Knee-to-Elbow) | 仰向けで、右肘と左膝をつける→左肘と右膝をつける。肩甲骨は浮かせておく。 |
その他
パフォーマーにはいろんなタイプの方がいます。キュー(キューイング:指示出し)がわかりやすかったりやたら英語発音だったりします(ジャブとジャンプは聞き間違いすることが多いです)。また、コリオと呼ばれるトレーニングの組み合わせ・パンチのコンビネーションが異なりますし、キツイ時間の煽り方、励まし方もさまざまです。盛り上げ方は合う合わないあるので、色々な方を受けてみるのが良いです。誰を受けても結構な運動強度はあります。最初は人ではなく時間で選んで行くのが続けるコツな気がします。もちろん特定パフォーマーにハマって追いかける勢いもありだと思います。
サンドバッグの種類
サンドバッグのタイプ 通常のサンドバッグのほかに、アクアバッグ、スタジオによってはボックスマスターという3種類があります。最初のうちはアクアバッグを叩くと結構揺れてしまい次の動作に支障がでることが多いので、初心者はサンドバッグを勧められると思います。
バンテージ Bantage
初回プレゼントやレンタルのバンテージは本物ボクサーが使うようなものではなく、拳の部分にスポンジが入って手袋のように簡単に装着できるタイプのものです。手にはめて、ベルト部分を人差し指と親指の間に1回通したら、あとは手首のまわりをぐるぐる巻いて、ベリベリっと固定します。微妙にねじれている感じもしますが気にしなくてokです。
最近ではレンタルのバンテージ(黄色)と同じくミトン型(指が出ない)にビーモンオフィシャルのバンテージがアップデートされたようです。指が出るタイプのバンテージの場合は必ず白い手袋をつけましょう。
ポラール Polar
ポラールというのは心拍数を測定するセンサーです。フロントなどでサンドバッグ番号を伝えると無料で貸してくれます。ただ、これを使うにはみぞおち周りに巻くベルトが必要になります。店頭で購入すると1800-2800円くらいします。そのため私は下記のジェネリックなベルトを使っています。amazonだと半額以下です。
ポラールに使えるベルト(キャットアイ心拍センサー装着ベルト 160-3595)
ジェネリックなポラールベルトです。半年くらい使っていますが、ハイニーやハイジャンプをしたときに多少ずれたりしますが、問題なく計測できています。
これにフロントで貸してもらえるポラール本体を借りて装着します。そうするとサンドバッグ横のiPadに心拍数が反映される仕組みです。プログラム始まるときにスタートボタンを押すと心拍数や消費カロリーを計算してくれます。ただし、iPadに表示されるカロリーは自身のデータではなく、アプリのデフォルト身長体重から算出したものです。ちゃんとホームページで身長体重を登録しておけば、帰宅する頃には会員ページのポラールアクティビティが更新されているはずです。この数字の高低で何かアクションが変わるわけではありませんが、トラッキングしておくとなんとなく楽しいので私は毎回使ってます。年末に消費カロリーの合計とかが届いて嬉しかったです。
いままでジムなど続かなかった私がここまで続いたので、近所にスタジオが増えるくらい会員が増えてくれたら嬉しいなーと思っております。一人ひとりストイックに通っている方も多いので疎外感を感じるようなこともなく、割りと年齢層も幅広いです。初回受講時はアンケート提出せねばならないのですが、提出して終わりで、逆に勧誘がなさすぎて心配なレベルでした。というわけでなかなか楽しいので気になったらぜひ一度試してみてください。
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